JavaFX言語のV1.0(初版)における変更点について、ご案内したいと思います。
まだ実装されていないものもあります。また、実装済みのものについては、古い構文も(警告はされるが)ある期間は引き続き機能するようです。ただし、最終的には、警告ではなく誤りになり、その切り替わり時点は決まっていないということのようです。
不等価演算子
不等価演算子「<>」は「!=」に置き換えられました。この件と次の剰余演算子の変更については、以前の投稿でも触れました。
剰余演算子
剰余演算子「%」は「mod」に置き換えられました。これに関連して、剰余代入演算子「%=」は、(「mod=」に置き換えられるのではなく)剰余代入演算子そのものが支援されなくなるため、「x = x mod y」のように記述することになります。
ちなみに、JavaFXの剰余演算はJavaのそれ(%)と同じで、剰余の符号は被除数の符号に合わせられます(被除数および/または除数が負数の場合の、剰余の符号に関係します)。
台本の取込み
import文は、Java言語の「import static」(J2SE 5.0で支援された、クラスの静的要素の取り込み)機能を含むように、拡張されました。
「+」による文字列連結の廃止
「+」演算子による文字列の連結は廃止されます。String型の変数aとbに格納した文字列の連結は、(「a + b」ではなく)「"{a}{b}"」と表します。
関数再定義
クラスの要素関数を再定義するときは、「override」鍵語が必要になります。
変数宣言
変数を宣言するときは、それがどこであれ、鍵語「var」と「def」が使用され、鍵語「attribute」(クラス属性を宣言)と「static」(台本水準の変数を定義)はなくなります。「def」を用いて定義した変数に(初期化以外で)値を割り当てると誤りになります。
利用修飾子
利用修飾子は、「public」、「package」、「protected」、「public-readable」および「non-writable」の5つとなり、「private」はなくなります。既定の利用可能性は、「台本内から利用可」です。
利用修飾子については、別途投稿します。
オブジェクト直定数構文
「オブジェクト直定数の振る舞いがいくぶんか限定され、構文も厳密になる」ようです。
再帰取込み
「import パッケージ名.*」構文は、「import パッケージ名.**」を支援するように拡張されます。これは、「指定されたパッケージとその下位パッケージに含まれるすべてを取り込む」ことを意味します。
仮引数の不変化
関数の仮引数は不変で、それらに値を割り当てると誤りになります。
2008年8月17日日曜日
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